ソロキャンプで人と被らないテント・かっこいいテントを探すなら「尖ったテント」がおすすめ。

テント

星野源さん&新垣結衣さん、ご結婚おめでとうございます。全く面識が無い人でも祝福できる人格者のスカラベですみなさんこんばんは。

早速本題に入ります。

キャンプブームの今、欲しいテントがあってもライバルが多くて高倍率の抽選販売になるなどなかなか入手しづらい現状で、こうした一部人気テントGETのハードルが高いという状況は、まだしばらく続きそうです。

手に入らないとなると、なおさら欲しくなるのが人の性。そんな極限状況下ではどうしても今すぐ手に入れたい!という欲求からフリマアプリで定価の倍の金額でも躊躇なく支払ったりしてしまいます。

僕はそれを否定しません。さすがに倍額では諦めますが、+2万くらいで買ったことがありますからね。これはいずれまた記事にします。

とにかく、無理なく払えるだけの財力があって、その商品にそれだけの価値を見出しているなら買えばいいと思います。

でも本当は、あまりの欲しさに追い込まれてしまって「僕にはもうこれしかない!」と視野が狭くなっているだけなのかも知れません。

そんな時は思い切って方向転換して、「在庫あり」で人と被らなそうなテント、自分がかっこいいと思えるテントを改めて探してみるのはどうでしょうか?

かなり強引にハンドルを切りましたが、今回は僕が思うかっこいいテント=尖ったテントのご紹介です。

あなたの気に入るテントがあるかも知れませんし無いかも知れませんが、よろしければぜひ続きをどうぞ。

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「尖っている」とは?

「あいつ尖ってるな」っていう言い回しがありますよね。

尖っている人って?
  • 良く言えば・・・個性的で大衆に迎合せず、自分の信念や世界観を大事にしている人
  • 悪く言えば・・・自己主張が強くて融通が効かない人

といった意味合いになるでしょうか。

今回記事にする「尖ったテント」とは、以下の条件を満たすものです。

見出し
  • 尖った形状をしているもの
  • もっと評価されるべきもの

つまり僕が言う「尖ったテント」とはダブルミーニングで、尖っているその独特な外観に魅力があって、大衆に刺さりにくいけど個性的なテント、という事です。

テントってそもそも尖った形状じゃない?

でも、そもそもテントって先端が尖った形状になっているものが多いでしょ?という声が聞こえてきそうです。

実際Googleで「とんがりテント」で画像検索すると、こんなのが出てきます。

とんがりテントの画像検索結果を見る。

設営が簡単で、火の粉に強いTC素材の物も多く、近年使用者が増えているワンポールテントなんか、その代表例ですよね。

特にサーカスTCなんて2016年の発売開始から今なお人気で、正価での入手が困難な状況が続いており、広く大衆に支持されています。

サバティカルのモーニンググローリーTCの登場で水をあけられたような時期もありましたが、前室を拡張したDXとオプションのフロントフラップで対抗するなど、積極的に巻き返しを図っています。

▲左:サーカスTC DX窓付きフロントフラップ 右:モーニンググローリーTC

また、価格を抑えたポリエステル素材のSTや、ビッグ・ミドルなどのサイズ違いの登場によって、1モデルからの派生で幅広いキャンプスタイルに対応し、ロングセラーの定番品としての地位を確立していますね。

これに追随する形で、バンドックがソロ用ワンポールTC幕をお手頃価格で出してきて、Amazonのベストセラーにもなるなど、こちらもまた爆売れしています。

流行りの焚き火に強いTC幕で、カーキとサンドベージュという人気のアースカラー2色から選べ、コンパクトながら前室も広がりソロにはちょうどいいスペースを確保しつつもお値頃という、売れる要素の詰まったお手本の様な一幕です。

また、3年くらい前に軍用ポンチョを2枚繋いで軍幕にして、前面をファスナー加工して跳ね上げるのが流行りましたが、そんな手間をかけずともポールとインナーまでセットにしたパップテントも商品化しちゃうなんて、本当に商売上手ですね。

ユーザーニーズを的確に把握して、サイドウォール付きのモデルも絶妙な価格差で出してきたりして、抜かりがない。

付属のペグは、テントを買うたびに増えて困る使い物にならない安っぽいピンペグをやめて、グリーンに着色されたVペグを採用するなど、痒いところにもしっかり手が届いていますよね。感心します。

これらはお財布にも優しく、実際使えば便利で手放せなくなるであろう事は分かっています。でも、僕はなぜかこれにときめかないんですよねぇ、困ったものです。

売れているという事は、良いものであるという証拠です。これは間違いない。でもだからといって、そんなに売れていないもの=良くないもの、という図式は必ずしも成り立つわけではない、という事実もまた、知っておいて欲しいのです。

尖ったテントってカッコよくない?

これからご紹介するテントはバカ売れしているモデルではありません。

累計売上実数を調べたわけではないので、「余計なお世話だ!十分メジャーだし売れてるぞ!!」という物もあるかも知れませんが、あくまで僕の個人的な認識でセレクトした、みんながこぞって欲しがるものじゃないけどかっこいいテント達です。

さて、尖ったテントはお好きですか?

①ニーモ フロントポーチ

ではまず最初の尖ったテントは、ニーモのフロントポーチです。

タープとフライシートがくっついた、ヤドカリの様な形状が実に個性的です。こういうのが好きなんですよねぇ、この尖った感じが。

インナーは吊り下げ式でフロア寸法は244×135 cmと、ソロ用としては十分すぎる広さ。

後部にも出入口があるので、前室に荷物やテーブル・イスなどをたくさん置いても、裏口からも出入りが可能です。

残念な点としては、耐水圧がフライもインナーフロアも1,500mmとやや低めである事が挙げられますが、最大のウイークポイントは前室はこのままで閉じられないところです。

こういう〇〇でもあるし、〇〇にもなる!といった一粒で2度美味しい的なものは、大体どっちつかずになってしまいます。

テントにもなるポンチョなどがよい例ですね。

今はもう公式サイトにも掲載がありませんが、まだ買えます。欠点も含めて愛せるという心の広い方は、是非ご検討ください。

②ニーモ ダガーリッジポーチ

続いてもニーモから、ダガーリッジポーチです。

▲出典:イワタニプリムス

え?尖ってるという程でもないって?

いやいや、横から見てください、真横から。

▲真横から見ると、それはそれは美しい尖り具合。

正面から見るとアーチを描いているポールのせいで良くある2ールームテントのシルエットに見えますが、視点を変えるとこんなふうに見えるなんて!

鋭角と曲線が交じった緩急があるデザインが秀逸です。

鋭さと滑らかさを持ち合わせた美しい道具は?と聞かれれば、僕は「ナイフ」を思い浮かべます。

「ダガー」とは短剣という意味ですので、実際そういった意味が込められているのかも知れません。

前室にはチェア2つとテーブル1つが収まりますし、悪天候時にはフルクローズできる様で、先ほどのフロントポーチの欠点を克服しています。

公式に掲載されている詳細スペックは以下のとおりです。

▲出典:イワタニプリムス

仕舞い寸法は直径17×50cm、最小重量が2.71kgで、十分バイクに積載可能です。

テント収納時と、1Lのナルゲンボトルとの比較画像がありました。

公式に「前室にバイクを入れてくつろげる」との記載があること、また、「バイクツーリングも含めた」様々なシーンで活躍とも書いてありますので、快適な宿泊も含めたツーリングを楽しみたい方をターゲットにしている事が伺えます。

YouTubeに公式の動画もありました。DACのフェザーライトポールを採用している様です。仕舞い寸法や本体の設営方法〜サイズ感が良く分かります。

3人用もある様ですが、+7,700円でインナーテントの幅が51cm拡張して収容人数が1名増えるだけで、前室の広さや高さには違いが無い様でした。

ネックはやはりその価格ですね。良いものだとは思いますが、7万はなかなか出せる金額じゃありません。

バイク乗りじゃない僕でも十分にときめきを覚えるので、5万くらいだったら欲しいなぁ。

あとは前室長が203cmですので、公式の記載通りバイクを入れてくつろぎたい方は、ご自身の愛車の全長との兼ね合いにも注意が必要ですね。

(箸休め)マーモット アンプ

続いてはもう製造が終了している様で、入手できそうな一部取扱店舗の販売価格も高額すぎて購入検討対象には入らないと思われるテントなんですが。

とりあえず僕は見た目が好みなので、箸休めとしてちょっとネタ的なヤツもご紹介という事で。

マーモットのアンプ。

▲こちらはアンプ2という2人用。

ニトロというほぼ同形状のテントもありました。いずれもフライが先端に向かって尖っていく様がそそります。

ニトロとアンプは対応人数によってシリーズ分けされているのか、それとも発売年代別か、ちょっと良く分かりませんでした。

▲このインナーに緑のフライで先ほどの形状になるらしい。

ただ一つ確かなのは、海外の通販サイトでの評価が星1で、かなり酷評されていたこと。

「換気などの対策を十分に行っても結露が酷い」という内容ですが、詳しくは以下の翻訳をどうぞ。

▲酷い言われ様。

前述のとおりニトロとアンプの違いが良く分かりませんが、一応、アンプの方の2人用と3人様がAmazonや楽天で購入できる様でしたが、掲載はやめておきます。

「購入は金の無駄遣いで、メーカーは正しい事がしたいなら即刻販売中止してください」とレビューされているテントを高額で購入してみたい方は、是非探してみてください。

形状は好きなんですけどねぇ。

顔はめちゃくちゃタイプだけど、人間性が最悪で地雷だと言われている娘を好きになってしまった気持ちです。

③スノーピーク ヘキサイーズ1

さて、そろそろメジャーで普通に実用的な良品をご紹介。

キャンプを始めた頃からずーーーーっと欲しいと思いつつ、結局買ってないテント。

スノーピークのヘキサイーズ1。

▲出典:スノーピーク

ご覧のとおりタープとソロテントがセットになっています。

設営も見た目どおり、まずヘキサタープと同じ要領でフライを立てたら、インナーテントを吊るしてコーナーをペグダウンするだけと簡単。

フロントポールが210cmあるので、天井が高くてかなり広い前室になります。ただ、後ろに行くにつれて傾斜がついていますので、快適に過ごすには必然的にロースタイル以下で、という事になりますね。

インナーの高さが110cmなので、地べたスタイルも良さそうです。

因みにインナー幅は220cm、奥行は140cmありますが、こちらも奥に行くにつれて狭くなる5角形。ソロで荷物を置くとちょうどいい感じです。

また、その後ろには後室もあり、ここからの出入りも可能です。

▲出典:スノーピーク

ところで、スノーピークはこんなテントも出してましたよね。

かつてライトタープ「ペンタシールド」用の吊り下げ式テントとして販売されていた「ペンタイーズ」。

テントは廃盤ですが、ペンタシールドの方はまだ現役です。

評判が良かったのか、これをソロキャンプ用一式セットにしたのがペンタイーズ1です。タープの方はもっと大きい、HDタープ“シールド”・ヘキサ(M)っぽくなってますけど。

タープが大きくなった分、耐風性が気になるんですがどうなんでしょう?

DDタープの様なアレンジの効くレクタタープだったら、強風時は低い姿勢で風に強いステルス張りにフォームチェンジするとか選択肢があるわけですが、ヘキサイーズ1はタープ兼フライシートなので、風に負けてタープを仕舞うという事は、寝床も同時に失うという事になります。

そうするとやはり、タープはタープ、テントはテントと別々になっている方がいい様な気もしてきますが、お持ちの方がいらしたら、その使用感を教えて頂きたい。

ヘキサイーズ1は、かのスノーピークが提唱する新しいソロキャンプスタイルではありましたが、僕はこのテントをキャンプ場で見たことがありません。

もっとも、地方住みで行くところもある程度限られてますから、僕が見ていないだけで全国的には愛用者が多数居るのかも知れませんが、ひょっとしたら存在すら知らない人も居るかも、という事で取り上げた次第です。

いずれにせよ、非常にかっこいいテントであることに間違いはありません。

④ギアシェッド(MSR or ネイチャーハイク)

テントというか前室を拡張するオプションですが、尖っててかっこいいギアシェッド。

僕も、かつてMSRのエリクサー1と共に愛用していました。

▲パグさんも気に入っていたギアシャッド。

エリクサー1は非常に良いテントです。特に前室が台形型に改良された後のモデルは、靴や荷物を置いた上で、雨の日の調理なんかも楽勝なくらい広大なスペースが確保され、それはもう快適で申し分ない空間です。

▲テント内での火気の使用は推奨されないが、この前室の広さは安心感があった。

しかし前室はいいんですが、インナーの奥行きが90cm足らずと完全お一人様仕様で、購入前は十分だと思っていましたが、実際使ってみると僕にはちょっと狭すぎました。

それならばと思って付けたのが、このギアシェッドです。

MSRが元祖と思いますが、ネイチャーハイクのモンガーにも同様のオプションがありますね。

前室には満足していてインナーの狭さに悩んでいたのに、まさか前室の方を拡張してしまうという愚かな判断によって、最終的に僕は二つとも売ってしまいました。

僕の判断力を鈍らせたのが、あの尖った形状だったわけです。皆様も衝動買いにはくれぐれもお気をつけください。

ソロ〜デュオキャンプ中心で、前室も室内も広大なスペースが必要だけどコンパクトなテントが欲しいという方にはエリクサー2をオススメします。

エリクサー1と同様広い前室がある上、こちらは前室と同じ面積の後室もあり、前後どちらからでも出入可能です。

室内も奥行き127cmで、先ほどの前後室を含めるとソロとしては広すぎるくらいですし、2人で使っても窮屈さは感じないでしょう。

ちなみに、オススメするのは前室が尖っていない台形にマイナーチェンジされた後のモデルの方です。

趣旨に反して尖っていないテントを勧めてしまいましたが、一部例外としてお許しください。

⑤ネイチャーハイク VIK

最後はこれ、ネイチャーハイクのVIK1。

公式にはVIK Ultralight Single Tentという名称で掲載されています。

▲出典:ネイチャーハイク

一見普通のソロ用テントですが、とんがりポイントはここです。

▲出典:ネイチャーハイク

正面入口のファスナーが右下から中央に向けて斜めに開くようになっていて、それをポールで立ち上げれば簡易的な屋根が作れます。

この跳ね上げ時の敬礼している様なスタイルと、15Dの白いシルナイロン素材で日除け効果もそれほど期待できない上、とても雨よけにはなりそうにない、見た目が最高にカッコいいけど実用性は低そうなところが、実に尖っていていいです。

こちらは、総重量1.06kgと超軽量コンパクトなシングルウォールテントです。

インナーとフライが一体型のシングルウォールは設営が簡単である反面、結露しやすいという欠点があります。

しかし、このVIKはインナー前後がフルメッシュである点と、室内から操作できる上部2箇所のベンチレーターのおかげで他のシングルウォールテントと比べればかなり通気性が良く、結露の軽減が期待できます。

フロアサイズは210×85cmとかなり狭いのですが、メインフレームと一体型のリッジポールで頭上の空間が拡張されている点や、前室に加えて後室もあるという点でその狭さをカバーしています。

後室からは出入り不可能で、靴を置ける程度の広さですが、前室を使う際に必要ないものは後室側に置くなどの活用法が考えられます。

特性上万人受けするテントではないと思いますが、特に「キャンプはあくまで目的を遂行する為の“手段”であって、寝床さえ確保できればいい」、という方にはうってつけの一幕だと思います。

現在出回っているのはアップグレード版の方で、通常版との違いは、荒天時にベンチレーター部分から雨が吹き込んで来るのを防止する為のウォールが追加されているところです。

購入する際は、この部分が改良されたモデルであるかどうかをよく確認してみてください。

また、スカート付きのモデルもある様ですので、用途に応じてお好みでどうぞ。

あとがき

尖ったテント、如何だったでしょうか?僕の主観が入りまくりの内容ですが、どれもカッコよくないですか?

気になるテントはあったでしょうか?

無かったよ、という方は自分の好みを再確認するきっかけとして捉えて頂ければ幸いです。

尖ったテントじゃないですけど、僕が先日購入したパンゴリン2.0の製造販売元である、THE FREE SPIRITS -自由之魂- のテントなんかも、人と被らない個性的なテントがたくさんありますのでオススメです。

ところで、今現在僕のブログ内で最もPV(閲覧数)が多い記事ってどれだと思いますか?

正解は、ゼインアーツの2021年新作の発売日情報をまとめた記事です。

まだ開設4ヶ月程度であるこの弱小ブログにあって、コンスタントに1日3桁PVを出しているのはこの記事だけです。

ありがたいんですけど、ちょっと複雑な気持ちになりますね。

たくさんの方々に読んで頂けるのは嬉しい限りですが、発売日情報を列記しただけという、正直誰にでも書けて、誰が書いても全く同じ内容になる様な記事ですからね。

自分でテーマを考えて必死で書いても、大衆に刺さらなければ当たり前ですが全く読まれないわけですよ。

今回もそんな、「労力とPVが比例しない記事」を書いてしまいましたが、ご紹介したテント同様その突き刺し性能を遺憾なく発揮し、僕と感性の似たごく一部の方だけにでも刺さってくれれば、と願うばかりです。

それでは今回はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございまいた。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!

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