iPadでつくるキャンプのブログ。

アウトドア系YouTuber炎上案件に見る、日本のアウトドア文化の成熟度

キャンプ雑談

今夜はシンプルに、Kですみなさんこんばんは。

週末の夜はYouTubeでキャンプ系の動画を見ながら過ごすことが多く、今週もまた例外ではありませんでした。

その中で、焚き火シート使用の是非について、アウトドア系YouTuber間での見解の相違による揉め事を目にしました。

ここで内容については詳しく触れませんので、ご興味のある方はご自身で検索ください。

別に僕は関係ないので傍観していたわけですが、キャンプブログを書いている僕にとって看過できない一言を目にしましたので、今回はここから話を膨らませていきます。

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初心者と一線を引きたがる、一部上級者

僕が気になったのは、当事者の一方である年長者の方のこの一文です。

近頃キャンプ場でしかテントを張れない連中が、「直火はマナー違反!」「ルール違反!」とキャンプ場だけの規則を持ち出して騒いでいる風潮があり、常々それを不愉快に感じているからです。

この方は「旅歴30年」だとご自身でおっしゃっていましたので、ベテランの域です。

「キャンプ場でしかテントを張れない連中」という言い回しは、野営経験豊富な発言者が、知識が浅く経験値の低い初心者を下に見て、小馬鹿にしている様な印象を受けます。

キャンプに限った話ではありませんが、初心者との間に自らラインを引きたがる上級者は一定数存在します。

長い経験年数が、かつて自分も初心者であったことを忘れさせるのでしょうか。

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アウトドア大国、スウェーデンの先進性

GW中にストームクッカーのオプションを追加購入しまして、今その記事も書いています。

生産販売元であるトランギア社はスウェーデンにあるのですが、日本での正規販売代理店であるイワタニプリムスの公式サイトに、そのトランギア本社訪問の記事がありました。

興味深く読ませて頂いたのですが、その中にこんな一説が。

スウェーデンのアウトドア文化をもって先進国と感じるのは、レジャーとしての完成度の高さゆえかもしれない。日本ではキャンプと登山は似て非なる点が多く、それぞれが独自に進化・分化しているが、彼らのアウトドア文化には一貫性を感じる。これは決して日本が劣っているというわけではなく、日本の文化自体がそうして発展してきたことの表われだともいえる。本国での用途が容器メインであったメスティンを、これほど多様に使いこなすのも日本人くらいなものだろう。

トランギア本社を訪問(2020年4月CAMP LIFE掲載記事より)

スウェーデンは1930年代から、今の日本でいう働き方改革が国策として行われてきました。

労働者の休日が増え、その結果、余暇をアウトドアレジャーで楽しむ人が爆発的に増えました。トランギアをはじめとするアウトドアメーカーが北欧に多く存在するのもうなずけます。

スウェーデンのアウトドアの歴史は長く、文化として国民に根付いています。

寒冷地ですので、薪を割って火おこしをするのは特別な事では無さそうですし、国土の大半が森林地帯であることもまた、発展の一助になっているのでしょう。

つまり彼らにとってアウトドアは非日常や一部の人が楽しむ娯楽では無く、生活の延長線上に存在するものであるということです。

もちろん、全国民が険しい山に分け入って野営をしている、というわけではないでしょうけれどもね。

しかし、多くの国民が自然を身近に感じる環境で生活しているということであれば、そこでは初心者や上級者という概念も希薄になります。

今回の様に、一部のアウトドア上級者が、近年のブームで急増した初心者の言動について煩わしく思うなどということは、おそらく皆無に等しいでしょう。

また、このトランギア本社訪問記事引用の最後の一文に注目してください。

本国での用途が容器メインであったメスティンを、これほど多様に使いこなすのも日本人くらいなものだろう。

という部分です。

日本ではレシピ本が出されるほど人気のメスティンですが、スウェーデン本国では、メスティンは食材保管用のフードボックスとして使用されることが多く、これを調理器具として使用している人は少ないのだそうです。

アウトドア先進国とは言い難い我が国ではありますが、異文化を柔軟に取り入れ、それをアレンジして新たなカルチャーを創造することは、我々日本人の得意分野であると言えます。

真の上級者とは、例えばこんな人

当サイトでも記事にさせて頂いている「ゼクー」や「オキトマ」などの魅力溢れるテントで知られるアウトドアブランド、ゼインアーツの小杉代表は、キャンプメディアhinataのインタビュー記事でこんなことをおっしゃっています。

このアウトドア業界にいる以上、業界全体の活性化に協力したいと思っています。キャンプはこの数年で人口が増え続けていますが、同じアウトドアでも、登山は山ガールブームがあったものの、愛好者の人口が減り続けています。山に入る人が減ると、山の道は荒れ、さらに人が入らなくなる悪循環に陥り、地方に人が向かわなくなってしまいます。だからこそ、登山道の維持や保全をしていくには、ある程度の愛好者の人口とそこに落ちるお金が必要です。そのためにも、登山方面も活性化させなければいけないと思っています。

hinata:最注目ブランド・ゼインアーツの代表が語るキャンプトレンド コロナ禍に支持されるテントの秘密

北アルプスをのぞむ長野県松本市に移住し、登山家でもある小杉代表。

分化して発展した日本のアウトドア文化の垣根を越え、入口はどこからであれ、登山愛好家を増やすことによって、登山道の維持保全を図りたいとおっしゃっています。

そうやって地方に人が向かえば、それは周辺観光の振興にも寄与し、最終的には地方経済の活性化までつながりますよね。

不要なカテゴリー分けや、個人レベルのこだわりを捨てて大局を見れる素晴らしい方です。

もっとも、小杉代表の場合はアウトドア業界の発展がそのまま自身の収入や生活に直結してくるわけですから、我々消費者より真剣であることは当然でしょうが。

しかし、この方の経歴であるとか、インタビュー記事での発言を見るにつけ、「真のアウトドアマン」なのだと確信が持てるのです。

キレるおじさんを許してやってください

今回のトラブルは経験豊富な年長者の方が、最近の風潮に苦言を呈した事に端を発しています。

言葉使いは良くなかったと思いますし、その発信内容にも共感はできませんが、特に僕くらいの年代の方が、思わず「そんなに神経質になるなよ。」と発してしまう気持ちは分からないでもないです。

言い訳みたいに聞こえるかも知れませんが、僕らおじさんは、色々な事がアバウトで良かった時代で育ってきた人間なんですよ。

代表的な例を挙げれば、バスや電車内はおろか、飲食店に学校の職員室や病院の待合室ですら、たばこが吸えて当たり前だった世代ですからね。

受動喫煙の有害性が広く認知され、非喫煙者や嫌煙者の権利が優先されている現在では考えられない事です。

現代は人の多様性が認められつつあり、周囲の人々や環境に配慮する事が常識になっている世の中です。

しかし、若い世代に比べると柔軟さに欠けるのが中高年の特徴です。

だから中には変化に対応できず、「俺の若い頃はなぁ!」なんて事を言いたくなっちゃう人も居たりする世代なんです。

それに、ちょっとした事で怒りっぽくなるのには、「40歳を超えると脳の前頭葉が委縮し始めて、理性的な判断が難しくなるからという医学的根拠に基づいた理由も裏付けとしてあります。

これぞまさに、老いるショック。(by みうらじゅん

僕も少し前までは、自分が老いるなんて想像もつきませんでした。

特に若い世代の方は今は実感が無いと思いますが、いずれは理性はおろか、身体をもコントロールするのが難しくなってしまう日だって来るんです。

うるさく泣きわめく赤ちゃんは過去の自分、動きが遅くてイライラする老人は未来の自分です。

説教臭いですか?おじさんなので勘弁してくださいおじさんなので。

あとがき

キャンプは競技では無く、長く続ければ知識も経験も深まり、誰でも上手に行える様になるものだと思います。

長く続けている上級者を名乗るからには、時代ごとのスタンダードに自分のスタイルを合わせて行けるような柔軟性を持ち、同時に、その経験年数に見合った人間性を養いたいものです。

でも、おじさんには優しくしてあげてください。おじさんからのお願いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!

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