山形県山形市 馬見ヶ崎川〜唐松観音前広場でソロキャンプ

キャンプ

GWに突入しましたがいかがお過ごしでしょうか?今回も自宅にて自粛中のKですみなさんこんばんは。

ここ秋田は連休中は連日雨模様で、唯一4日(火)だけが晴れ間が差す予報。

ここを狙って、近場でファミリーキャンプを画策しているところです。

さて、前回はホームである秋田県秋田市の、太平山リゾート公園ピクニックの森キャンプ場にてエクストリームキャンプを行いました。

その数日後、今度はお隣、山形県に遠征です。

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山形の芋煮会場でソロキャンプ

市内中心部からもほど近い、馬見ヶ崎河川敷に点在するキャンプスポット中、今回は唐松観音前広場をチョイスさせていただきました。

予約不要で無料で利用可能、管理人も不在です。

キャンプをしても良い場所ではありますが、公営或いは民営のキャンプ場ではありませんし、住宅地も近いので、ご利用される方は基本的なルールやマナーを守った上で節度ある行動を心がけましょう。

対岸には宮城県仙台市へ繋がる国道286号線があり車の往来も多く、市街地にも近く前述のとおりすぐ裏手に住宅地もあります。

平日でも利用者が多いので、初心者さんや、山中でのソロキャンプがちょっと怖いという方も安心して利用できる環境です。

▲住宅街に近いので、くれぐれも利用マナーには気をつけよう。

駐車場から矢印のルートでキャンプ可能エリアまで車で乗り入れできます。

航空写真では白いテントのようなものがある「いも煮会場」もシーズン外は何も無い平地です。

赤丸の位置に車を停め、その隣にテントを設営しました。

今回もケシュアのポップアップテントです。

設営は一瞬で完了。

とてもいい天気で、日中は暑いくらいでした。

平日でしたが僕以外にも4組ほどいらっしゃって、皆それぞれのスタイルでキャンプを楽しまれておりました。

芋煮鍋と唐松観音堂

設営を終えたら周辺散策です。

駐車場に鎮座する巨大な芋煮鍋。鍋の取っ手の奥に唐松観音堂が見えます。

山形市内にある馬見ヶ崎川の河川敷で毎年9月に行われる日本一の芋煮会は、全国的に有名です。

山形の秋の風物詩「芋煮」。毎年秋になると、地元の人たちは河川敷などで「芋煮会」を開き、わいわいと楽しみます。毎年9月に山形市の馬見ヶ崎川の河川敷で開催される「日本一の芋煮会フェスティバル」では、6mを超えるの大鍋で3万食分の芋煮がつくられます。使われる里芋はなんと3トン。大型の重機を使って調理するなど、まさに味もスケールも日本一の芋煮会です。芋煮は、地域によって入れる具材、肉の種類や味付けが異なりますが、フェスティバルが開催される山形市では、牛肉・里芋・こんにゃく・ネギが入った、醤油ベースの味付けの芋煮が一般的。フェスティバルで提供される芋煮も同様です。

やまがたへの旅 山形県公式観光サイト

現在使われている鍋は3代目で、ここにあるのは平成元年のスタート当時に使用されていた初代の物。

「鍋太郎」という実にストレートなネーミング。

直径は5.6m、重量なんと約2.2tで、当時は道幅が狭くて工場から車で運べず、ヘリコプターで輸送したとか。

山形県民の芋煮愛恐るべし。

ちなみに現在の3代目鍋太郎は直径6.5m、重量は3.5tにグレードアップされているようです。

イベントの度に運んできて大勢に振る舞う調理鍋なので、丈夫で軽く、熱伝導の良いアルミ合金製。

キャンプのクッカー選びに通じるものがあります。

しかし毎年恒例のこのお祭りも、昨年は新型コロナウイルス感染予防のためドライブスルーによる提供のみに制限され、2021年4月現在、今年の開催についても関係各所にて協議中とのこと。

現況を鑑みると残念ですが、今年も昨年同様例年どおり大々的に開催するのは難しいかもしれませんね。

ワクチンの接種が順調に運び、収束に向かうことを願うばかりです。

鍋太郎の左手にある橋を渡って、観音堂を目指します。

「欄干が腐食によって脆くなっているため、ご注意願います。」の掲示板に従い慎重に渡ります。

特段危険性は感じられませんでしたが、事故防止のためでしょうか?

そのまま道なりに行くとお堂が見えてきます。

真下から見上げるとなかなかの迫力。

最上三十三観音に数えられるここ唐松の始まりは1113年との事ですが、何度かの修理や再建を経て、現状の物は昭和51年に落成したようです。

総檜材懸崖造りになったのが1661年とありますので、現在のような姿になったのは360年ほど前ということでしょうか?

そのルーツについて詳しく知りたい方は下記リンクよりどうぞ。

駐車場からはずいぶん遠くに見えましたが、実際歩くと3分ほどでお堂まで到着します。

お堂からキャンプサイトを見下ろせます。画像中央付近に鍋太郎、その奥の広場にテントが並んでいるのが小さく見えます。

割とあっさり目に散策を終えて、ささやかな宴会を楽しむためにテントへ戻ります。

スキレットでミックスグリル定食

いつものメンバーを並べて調理開始。

実は今回は本当はスキレットでローストポークがしたかった。

ニンニクや香草、岩塩にオリーブオイルを用意して来ていましたが、最寄りのスーパーに塊肉がありませんでした。

夕方の遅い時間からブロック肉難民になるのは嫌だったので、ハンバーグに予定変更。

その他、鶏肉、ソーセージ、ジャガイモも合わせてミックスグリルにします。

まずはタネ作り。玉ねぎに卵やパン粉を買うと使いきれないので、130円くらいで売っていた、ひき肉と混ぜるだけのハンバーグの素を買いました。

香草で焼いた豚肉を頬張るのを楽しみにしていただけに、気持ちを切り替えるのにちょっと時間を要しました。

暮れゆく空、沈む夕日を眺めながら、ローストポークに別れを告げる僕。

気を取り直してクッキング再開です。

まぁまぁうまくできました。ジャガイモは表面に焦げ目がつくまで炒めたあと、アルミホイルに巻いて弱火で10分ほど加熱してから火を止めて放置。

本当はこの手順でローストポークも作る予定でした。スキレットなど鉄の調理器具は冷めにくいので、こうした保温調理に向いています。

あっさり目の和風おろしソースにご飯がすすみ、あっという間に完食してしまいました。

川の音を聞きながら眠る夜〜翌朝

日中は18℃くらいまで気温が上がりましたが、19時現在の外気温は8℃とまだまだ寒いです。

テント内でウイスキーを飲みながらYouTube鑑賞に耽りました。

キリンジの「Drifter」を聴きながら、うつらうつらしています。

すぐ隣に別のデュオキャンパーさんが居ますが、川の音が結構すごくて人の声は一切しません。

僕が歌を口ずさんでも、おそらく聞こえないでしょう。

気になる方は耳栓を持って行くことをオススメします。僕の歌じゃなくて、川の音が気になる人は、って事ですよ。

ほどなくしてサーマレストのネオエアーとトレッカーチェアーで作ったラウンジチェアにもたれかかって寝落ち。

繊細な僕は途中何度か目覚めたものの、それなりに安眠できました。

ケシュアのFRESH&BLACK素材のおかげで、朝日が昇ってもテント内は薄暗いです。

今回はインナーテント内はもちろん、フライとインナーの間にも結露は全くありませんでした。

前回ほど冷え込みませんでしたが、やっぱり夜間はまだちょっと肌寒い。

紫外線99%カットで風通しも非常に良いテントなので、これから暑くなって行く季節に向けて期待大です。

朝食は昨晩の残りのソーセージとクラムチャウダー。。。

だけで済ませるつもりが、昨夜全く手をつけなかった鶏肉がありましたのでB6君で炙ります。

朝からちょっと多すぎでした。

朝食を済ませたらトイレへ。

洋式水洗でウォシュレット付き。とても清潔でした。

但し開いているのは4月〜11月までで、冬季は閉鎖されているようですので、ここで冬キャンプを計画される方はご注意を。

キャンプ場は「借り物」。利用するならマナーを守れ!

トイレからの帰りに、いくつもの直火跡と放置された炭が目に入りました。

前回秋田でキャンプした際にも、僕が設営した場所付近に使用後の炭がばら撒かれていました。

こういうのは本当に悲しくなります。直火は知識の無い方が悪意なくやってしまうケースもあるかと思いますが(それも褒められた事ではありませんが)、炭の放置は確信犯ですよね?

「直火すると土中の微生物が死んで草が生えなくなる」という見解に対して、「科学的根拠がない」と反論する方も居ます。

「原っぱの草数本燃えたくらいで、環境破壊とかくだらない」という人さえ。

そんな屁理屈はどうでもいいんです。

論点はそこでは無く、これが事実であっても無くても、自分の土地じゃない場所を黒く焦がしたり、不要になった物を置いて帰ったりと、借り物を平気で汚して返すこと自体が迷惑行為だと考えなくても分かると思います。

アメリカのボーイスカウトが提唱する精神として、「Leave No Trace=形跡を残すな」という言葉があります。

日本にもこの精神を掲げ、その名に冠した環境倫理プログラムが存在します。

そして古来より、我が国には「立つ鳥跡を濁さず」ということわざもあります。

言葉どおり、引き際は美しくあるべきで、自然や他人に対する感謝や配慮の無い方は、アウトドアを趣味とせず潔く辞めてください。

引き際は美しくです。

こんな美しい景色を横目に見ながら、ゴミを放置して帰る人間の人格を疑います。

知識じゃなくてモラルの問題。

前日夕食の準備時、近隣の自治会の方でしょうか、「ゴミ処理や火の始末、野生動物や盗難などのトラブルに気をつけてください」と手書きのプラカードを持ってひとつひとつのテントを回られておりました。

ひととおり説明を拝聴した後で、ちょっとしたテント談義をさせていただきました。

県外から来て、無料ゆえにその地域にお金を落とすこともない部外者の僕に優しく接していただいた事に感謝すると共に、地域の安全と環境の保全のため、ボランティアとして尽力されている姿に敬服いたします。

また、以前下見に訪れた際には水場に、「ここは公営のキャンプ場では無いので、節度ある利用を心がけてほしい」という趣旨の文言が書かれた貼り紙がしてありました。

今現在キャンプブームの中、一部のキャンパーのマナーの悪さが原因で全国にあるこういった無料キャンプ場が閉鎖に追い込まれていると聞きます。

近隣住民の方の心配をよそに、この場所もまた一部の無法者によって荒らされつつあるのかと思うと心が痛みます。

誰もが出入り出来る無料のキャンプ地ではなく、付近にお住まいの方々の生活がすぐ近くにあり、その地域の大切な自然環境です。

地元の方々の日々の管理や、寛大な気持ちによって僕らキャンパーが楽しめているという事を、僕も含め今一度よく考えましょうね。

楽しい時間もあっという間に過ぎ、そろそろ撤収です。

「Leave No Trace」を心がけ、草をならして細かいゴミを拾い、忘れ物がないことをチェックして撤収完了。

近隣の皆様、いつもご苦労様です。

そして今回もありがとうございました!また利用させてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!

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