生活が一変するメガネ「HUAWEI Eyewear2」で疑似電脳化

インドア論

お久しぶりです、「週末論」管理人のKです。

突然ですが、攻殻機動隊(こうかくきどうたい)というSF漫画をご存じでしょうか?

1990年頃に連載されていた士郎正宗しろうまさむねの漫画を源流とする近未来SF作品群で、アニメ、ゲーム化にハリウッド実写化など、時代を越えて様々な媒体で作品が制作され、世界中に居る多くのファンを今なお魅了し続けているコンテンツです。

来る2026年には新TVシリーズの開始が予告されるなど、今再び注目を集めています。

この作品はテクノロジーが大幅に進化した2029年が舞台で、登場人物ほぼ全てが「電脳化」や「義体化」と呼ばれるサイボーグ技術によって、身体の一部を機械化しています。

作品中で電脳化された人類は、スマホやPCを介さずとも脳がネットに直接アクセス可能。ネット経由で相手の電脳と繋がり、頭の中で声が聞こえてコミュニケーションが取れちゃう、みたいに機能が大幅に拡張されるのです。

「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」というお話をどこかで聞いたことがありますが、果たして今私たちが生きている現実の延長線上にある未来は、そんな世の中になっているのでしょうか?

人間の潜在的な憧れでもあるのか、様々なSF作品で描かれてきた機械と人間の融合は遠い未来に実現するのかも知れませんが、まだまだ漫画の中だけのお話で、私が生きている間にお目にかかれる技術では無いかも知れません。

しかし!私を含む、全国の”機械の身体に憧れ界隈”の方々に朗報です。

実はわたくし、2025年現在で一般人でも電脳化に近いような体験ができるデバイスを発見し、もうかれこれ1年ほど身に着けさせていただいております。

それが今回ご紹介するオーディオグラス、「HUAWEI Eyewear2」なのです。

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HUAWEI Eyewear2ってなに?

HUAWEI Eyewear2をひとことで言えば、「ワイヤレスイヤホンが付いたメガネ」です。

字面にするとたったこれだけの物で、どちらも珍しい物ではないですし、その使用感も容易に想像がつきそうなものです。

しかし、いざ装着して音声コンテンツを再生してみると、自然に笑みがこぼれてきてしまいました。

メガネにスピーカーがついてるから音が聴こえるんだよな、という分かりきっているはずの結果を大幅に超えてくる新感覚の実体験

メガネから音が出ているという状況が、1+1=2以上の相乗効果をもたらし、これほどの感動を与えてくれるとは、想像もしていませんでした。

これはもはや、電脳化と言っても過言ではない

スピーカーとマイク、バッテリーはメガネのテンプル部分に内蔵されています。

ちなみにテンプルというのは顔の横にくる長い部分を指します。「つる」なんて言ったりもしますが、この記事内ではテンプルで統一します。

出典:OWNDAYS

この構造により、メガネをかけている本人はワイヤレスイヤホンを付けているという実感が全くありません。

これは当たり前のことですが、この当たり前が感動に化けるのです。

というのも、私のように物心ついたときから現在に至るまで何年もの間メガネを常にかけている人間にとって、メガネはただの矯正器具という枠を超えて、もはや身体の一部です。

つまり、メガネ込みで私ですので、わざわざ何かを装着しているという感覚がまるでないわけです。

そうするとですよ、あれ?何も身につけてないのに、音楽とかオーディオブックが聴こえちゃって、電話までできてしまっているよ?と、まるで頭の中で自分にしか聞こえない音が再生されているかのうような錯覚を覚えるのです。

そう、このメガネをかけるだけで、あたかも電脳化したサイボーグにでもなったかのように、日常生活の中にシームレスに情報が音として降ってくるような、アメージングな体験ができるのです!

使い方は普通のイヤホンとほぼ同じ

ワイヤレスイヤホンとしての使用には、もちろんスマホとのペアリングが必要です。

ペアリングの方法はいくつかありますが、初めて充電する際に自動的にペアリングモードに入りますので、特別な操作は必要ありません。

充電は専用の充電コンバータを使用して行います。

万が一ペアリングがうまくいかなかった場合でも、充電コンバータのボタンを4秒以上押して離せばペアリングモードに移行しますので、安心です。

マルチポイント機能付きで、最大2デバイスに同時接続が可能。私はスマホとiPadを同時接続しています。

メガネを装着すると、柔らかな装着音が鳴り、ほんの少し気分が高揚します。

賛否の分かれる操作感

左右どちらかのテンプルをダブルタップすれば、音楽の再生/一時停止や電話の着信応答/通話終了が可能。音量の調整は左右どちらかのテンプルに沿ってスワイプすることで行います。

どちらも直感的に操作できますが、メガネをダブルタップという操作は、視界がブレたりメガネがズレたりして不快だという意見も散見されました。

頻繁に行う操作でもないので私はそれほど気になりませんが、誤動作防止のためか割とはっきり目にタップする必要があるので、気になる方は気になるでしょう。

タップより指先でテンプルをつまむなどの操作の方が良い気もしますが、それだとメガネをかけようと掴んだだけで音楽が再生してしまったりと不都合があって、開発の方で色々揉んだ結果のダブルタップなのでしょう。

慣れや諦めも肝心だと思いますが、メガネがズレないように中指と親指でレンズの上下を挟んで固定しながら、テンプルを人差し指でタップするなど、ここはユーザー側が工夫しながら、いつか来るかもしれない改善を待ちましょう。

アプリでジェスチャーをカスタマイズ

ジェスチャー操作はHUAWEI AI Lifeという専用アプリをスマホに入れることで、ある程度カスタマイズできます。

iPhoneユーザーの場合はApp Storeからダウンロードできますが、Androidユーザーの場合はちょっと手間です。

というのも、諸事情あって現在HUAWEIは米国の制裁を受けており、Googleがこれに準拠しているためGoogle Play Storeにアプリは存在せず、Apkファイルをダウンロードしてインストールすることになるからです。

ちなみに、私は右のテンプルをダブルタップすると、スマホのAIアシスタントが起動する様に設定しています。

メガネをポンポンするだけでGeminiが起動し、スマホが手元になくても口頭で質問すると音声で応答してくれますので、電脳化してるっぽいぞ!と興奮する瞬間です。

また、スマホに通知の読み上げアプリを入れておくと、メガネが耳元でメールを読み上げてくれるという特異な経験ができます。

通知の読み上げ自体はメガネ固有の機能ではないのですが、読み上げアプリとの相乗効果で、更に強く電脳化してるっぽいぞ!を感じることができます。(※これはAndroid端末に限った話しで、iPhoneでイヤホン経由の通知読み上げを行う場合は、他社製のイヤホン使用はNGでAirPodsしか対応していないようです。)

この、音をまとっているとでも言いますか、なんとも言えない独特な感覚がたまらず、イヤホンの付いていない普通のメガネにはもう戻れません。

メガネを常用している人に超おすすめ!

これしきで電脳化とは大げさに聞こえるかもしれませんが、これが私の率直な感想です。しかし、残念ながら普段メガネをかけていない人は、これほどの感動は味わえないかもしれません。

非メガネ人はメガネを身体の一部と認識できないため、何もつけていないのに音が聴こえる!という感覚を十分に味わえないからです。

ですからこれは、基本的にメガネを常用している人向けの商品だと思います。

そもそもイヤホンには、状況に応じてノイキャンと外音取り込みを選択できる完全ワイヤレスイヤホンや、骨伝導イヤホンにネックスピーカーなど、バリエーションも価格帯もデザインもピンからキリまで様々な選択肢があります。

そんな中で、普段はメガネをかけていない人が、メガネ型イヤホンに価値を見出すのはなかなか難しいことです。

しかし、もともとメガネを常用している人にとっては、これを使うことによって生活が一変するだけの価値が詰まっている、かなり魅力的なプロダクトだと思います。

割とシチュエーションを選ぶ使用感

メガネとしては至って普通

当たり前ですが、メガネとしての機能は普通のメガネと変わりありません。

しかし、メガネに追加機能を搭載しているため、まず不安に感じる部分は例えばこんなことではないでしょうか?

  • テンプルが太くて見た目に違和感があるのではないか?→いいえ、気になりません
  • 重くて耳が痛くなり、長時間つけているのがしんどいのではないか?→大丈夫、すぐ慣れます。

見た目や重さはについては無問題、全く大丈夫です。

感じ方に個人差があるとは思いますが、少なくとも、「いやいやこんなメガネかけてたらおかしいでしょ?」みたいな感じは全くなく、仕事でもプライベートでもいつどこにかけて行っても悪目立ちはまったくしません。

むしろこの辺はデメリットでもあって、色は黒かシルバーで、形状も数パターンの無難なデザインの中からしか選べないので、ファッションアイテムとしては物足りず、地味すぎて困るくらいです。

イヤホンが内蔵されているテンプル部分は共通部品でも仕方ないですが、せめてレンズ部分は豊富なバリエーションの中から選ばせてほしい。ここは次回作に期待するところでもあります。

正直音漏れはかなり気になる

肝心のイヤホン部分ですが、音質に関してはかなり頑張っている方だと思います。

耳の近くにむき出しで設置されている極めて小さなスピーカーですので低音の再現性が低いですが、かと言ってシャカシャカした安物感はなく、作業中に音楽やラジオをながら聴きしたりするには十分すぎる音の良さだと、個人的には思います。

通話品質についても良好で、走行中の車内でも相手の声がはっきりと聞き取れますし、こちらの声もちゃんと聞こえているようで、マイクの方もまったく問題ありません。

ただ、音漏れについては、対策が今ひとつな感じでした。

もっとも、メガネのテンプルにスピーカーが付いているのですから、周囲に音が全く聞こえないはずがありません。

一応、音漏れ防止機能として、逆音波アルゴリズムという仕組みが採用されているようです。これは、外に漏れ聞こえる音波に逆相の音波をぶつけて、音を消す仕組みなのだそうです。

出典:HUAWEI

公式の商品説明にも進化した音漏れ防止機能についての記載があり、この機能でプライバシーを保護できることを売りにしていますが、そんな謳い文句も虚しく、残念ながら音漏れはかなりします。

具体的に言えば、たとえばスマホの音量が10段階で調整できるとして、静かな部屋で他の人に気付かれない様に音楽を聴くとすれば、2までが限界。これだと、本人も聞こえづらいです。

ですので、メガネ型のイヤホンで誰にもバレないから、静かなオフィスで好きな音楽を聴きながら仕事ができるな!などと考えている方は、ちょっと難しいと思いますので、あまり期待しない方が良いです。

また、電車で通勤通学中に音楽を聴きたいなどの場合、電車の中は環境音がそれなりに大きいので、ボリュームを上げないと良く聴こえません。そうすると結構な音漏れになりますので、混んでいて他の人との距離が近い場合は特に迷惑になることと思います。

こうした用途がメインになる場合は、素直にノイキャン付きのイヤホンを選んだ方が幸せになれます。

快適な使用シーンは?

オフィス内や公共交通機関内など、周囲に大勢人が居る閉鎖空間で使用する場合は不向きですが、一方で、徒歩、自転車、バイク、車での移動中や、家事などの作業中に使用するケースが多い場合は、HUAWEI Eyewear2が断然おすすめです。

シームレスでストレスフリーな使用感

ここからは自分の例ですが、私は車を使って県境をまたぐ長距離を移動し、客先を回る仕事をしています。

移動時間が数時間になることもありますし、運転中に電話がかかってくることも多く、その都度停車していては効率が悪いので、以前は完全ワイヤレスイヤホンをつけていました。

しかし、イヤホンを長時間装着していると耳が疲れ、外耳炎にもなり、別アイテムの選択を余儀なくされました。

カーオーディオにスマホを繋ぐことも考えましたが、営業車のオーディオは有線接続しかできず面倒。また、走行中のロードノイズに負けない様にボリュームを上げなければ聴こえづらく、上げすぎると街中の信号待ちで車外への音漏れが気になる、同乗者に電話の内容を聞かれたくない状況もある等、煩わしいことが多すぎて却下。

それならば骨伝導イヤホンか、ネックスピーカーはどうか?とあれこれ物色している時に見つけたのがHUAWEI Eyewear2でした。

これだと上記諸問題を解決できるばかりか、メガネとイヤホンがニコイチなので持ち物が減る、車から降りてお客様のところへ訪問する際など、状況に応じてイヤホンを付けたり外したりする必要がないなど、更なるメリットも出てきます。

客先で商談中にずっとイヤホンをしているわけにはいきませんし、コンビニのレジで店員さんとやりとりが発生する場面でイヤホンを付けっぱなしだと、この人聞こえてるかな?と店員さんに気を遣わせることになる場合もあります。

昔コンビニでバイトしていた時、イヤホンをしているお客さんに話しかけるのが不安でしたので、実体験です。

このように、基本的に相手とのコミュニケーションが必要になるシーンでのイヤホン着用はマナー違反ですので外すわけですが、メガネ型デバイスだとそうした手間が一切ありません。

イヤホンを付けっぱなしにしているにも関わらず、相手からすればただのメガネをかけた人なので悪い印象や不安感を与えることもなく、細かいことではありますが、必要に応じて着脱するという工程が無くなり、ストレス無くシームレスに過ごせるようになって快適度は爆上がりです。

アウトドアでも便利

私は休日に自転車でソロキャンプに出かけたりしますが、そんな時にも便利。

  • 持ち物が減らせる。
  • イヤホンの様に完全に耳を塞がないので周囲の音もよく耳に入って安全。
  • IP54防滴防水に対応しているので、汗をかいても多少の雨に濡れても安心且つ、蒸れずに快適。
  • オプションのスナップレンズをマグネットで付ければサングラスにもなる。

などなど、アウトドアシーンでも数々のメリットがあります。

他にも、キャンプ場では適度な距離感と環境音があるおかげで、ボリュームを上げて音漏れしても隣人には聴こえないので、Bluetoothスピーカーで音楽をかけるより周囲に気を使わずに済むなど、メリットが盛りだくさんです。

常に付けていられる事がもたらすメリット

同時接続は2台までですが、他に色々なデバイスとペアリングしておくこと自体は無制限(かどうか分かりませんが、5台までは確認済)に可能です。

私はスマホ、iPad、Switch、Mac、Amazon Fire TV Stickとペアリングしており、状況に応じてアプリで接続先を簡単に切り替えることができるので、とても便利に使えています。

うちはリビングのテレビの裏が寝室になっていて、家族みんなそこで寝ているのですが、深夜に観たい映画がある時も、Amazon Fire TV Stickに接続先を切り替えれば、家族が寝静まった後でも気兼ねなく音量を上げて視聴することができます。

もっともこれは普通のイヤホンでもできることではありますが、わざわざイヤホンを準備する手間もなく、耳も疲れないし蒸れたりかぶれたりする心配がないというストレスフリーな使用感は、やはりHUAWEI Eyewear2でしか味わえません。

想定外のメリット

皆さんはスマホの音量を上げたままにしていて、音が鳴ると気まずい環境下でうっかり爆音で音楽が再生されて焦る、などどいう経験をした事はないでしょうか?

常にイヤホンがついていれば、こんな事もなくなります。

もっとも、この場合は自分の耳もとで急に音が鳴りますし、音漏れもありますので焦ることは焦るのですが、音で周囲に迷惑をかけたり、自分が恥をかいたりする度合いは間違いなく下がります。

それからもう一つ便利な事が。

スマホとのBluetooth接続が切れると耳もとでお知らせ音が鳴りますので、スマホを置き忘れる心配がなくなったことは、想定していなかったメリットでした。

パワフルなバッテリーと急速充電

常に身につけているとなると気になるのがバッテリー持ちですが、カタログ値で、音楽再生:最大11時間、音声通話:最大9時間となっています。

実際に使用した感じでは、朝8時に家を出て、ほぼ一日中Podcastやオーディオブックを聴いたり、電話をしながら車で移動して、18時頃に帰宅した際のバッテリー残量が約20%程度でしたので、ほぼカタログスペックどおりだと思います。

普通に使う分には1日は十分に持つと思いますが、万が一充電が心許なくなってもわずか10分の充電で最大3時間の音楽再生が可能ですし、50分でフル充電が完了しますので、お昼休みや休憩中に充電してあげれば万全です。

ただ、充電にはType-Cのケーブルだけではなく、充電コンバータが必要ですので、外出先で充電する場合はコンバータも持ち出す必要があります。

もしも出張先に充電コンバータを忘れて行ってしまうと、2日目以降はただのメガネになってしまいますので、ご注意を。

充電コンバータのマグネットの使用感は良いのですが、利便性を考えるとType-Cケーブル1本で充電できれば完璧なのにな、とも思ってしまいます。

これも次回作で改善に期待です。

入手先とお値段

HUAWEI Eyewear2は、日本国内ではOWNDAYSというメガネチェーンで取り扱いがあります。

HUAWEIオンラインショップやAmazon等のECサイトでも購入可能です。ただし、購入できるのは本体のみなので、レンズはメガネ屋さんで別途購入する必要があります。

ECサイトの方が値引き幅が大きかったりしますので、度入りのレンズが不要な方はECサイトで購入していただいて構わないと思います。

度入りレンズが必要な方は、OWNDAYSで購入すればレンズ代込みなので、お得です。(※標準レンズの場合。超薄型やUVカット、調光レンズなど特殊なレンズを選択する場合は別途追加料金が発生します。)

通常のメガネ同様、視力測定から、レンズの調達、加工、取り付け調整が行えますし、普通のメガネに加えてスピーカーやマイク等の機械部分がありますので、アフターサービスのことも考えると、何かあった時に実物を持ち込んでスタッフに直接相談できる実店舗があった方が、何かと安心です。

実店舗は全国に点在していますが、すべての都道府県にあるわけではないので、残念ながら近くにお店がない地域にお住まいの場合は、OWNDAYSオンラインストアでレンズの度数を入力して購入するか、本体のみを購入して別のメガネ屋さんでレンズを入れてもらうことになります。

私の場合は遠近両用レンズが必要で、その場合は実店舗での購入が必須なようでしたので、最寄りのOWNDAYSの店舗で、37,800円(税込み)+遠近両用レンズ代12,000円(税込み)で購入しました。(※2024年7月4日購入当時の価格です)

遠近両用でも標準レンズだと追加料金なしですが、私はカスタムメイドの遠近両用レンズを選択したので、その分の12,000円がプラスされた形です。

2025年6月現在、私の購入したモデルは32,800円(税込み)と安くなっていました。モデルによって価格が異なるようですので、気になる方はぜひ、お店やWEBサイトで確認してみてください。

付属品とオプション

折りたためるケースと、充電コンバータが付属します。USB Type-Cのケーブルとアダプタは付属しませんので、別途準備が必要です。

追加で、マグネットでパチっと取り付ければサングラスになる、オプションのスナップレンズを1,650円(税込み)で購入しています。

運転中にトンネルに入った時はスナップレンズだけを外してメガネに、トンネルから出たらパチッと取り付けてサングラスに早変わりと、簡単にスイッチできるところが便利で気に入っています。

まとめ

日本人のメガネ率に関してはさまざまなデータが存在するようですが、たとえば「メガネ率」というキーワードでググると、「74.2%もの人がメガネを使用している」という結果が、ある日の検索結果のトップに出てきました。

この数字は常用している人だけではなく、時々かける人や、コンタクトと使い分けしている人を含むようですが、現代ではメガネが不要な人の方が珍しいという事になります。

実際に自分のまわりを見ても、常時、あるいは時々メガネをかけている人が半数以上はいるという印象ですので、改めてデータを見なくても、ほとんどの人がメガネユーザーであるということは皆さん体感しておられると思います。

ですから、メガネに付加価値が付くことは、世界中の大多数の人たちがそのメリットを享受できるという意味となり、非常に意義がある重要なことなのです。

メガネって、曇るし、汚れるし、スポーツの時邪魔だし、顔に跡がつくし、メイクがしづらいし、とデメリットばかりが目立ち、今までは裸眼で良く見える人たちを羨んでばかりいました。

ただ、ことHUAWEI Eyewear2について言えば、メガネも悪くない、というかむしろメガネで良かったな、と初めて思わせてくれるような革新的デバイスでした。

冒頭で書いた攻殻機動隊の世界では、パラリンピックが義体メーカーの最新技術博覧会の様相を呈し、オリンピックよりも注目されている、という設定があります。

メガネにイヤホンの付加価値追加はこれとはちょっとニュアンスが違いますが、人体の低下してしまった機能をテクノロジーが補って更に付加価値を与えるという事象を広く捉えれば、HUAWEI Eyewear2は人類サイボーグ化の先駆けとも言えましょう。

少々強引ではありますが、そのようにまとめさせて頂ければ幸いです。

編集後記:HUAWEIに期待している

今回ご紹介した商品は、通信機器によるスパイ活動疑惑で米国から制裁を受けている中国深センのIT企業、HUAWEI(ファーウェイ)によって開発されたスマートグラスです。

私はかつてHUAWEIのスマホ、nova lite 3を使用していました。国内では主にMVNO事業所が取り扱い、価格性能ともに高い評価を得た名機で、今も小学生の娘のスマホとして使用しています。

現在は前述した制裁によってGoogleモバイルサービスが使用できず、中国国外では戦えなくなってしまった HUAWEIスマホですが、かつてはGoogleとともにPixcelシリーズの前身とも言えるGoogle謹製スマホ、「NEXUSシリーズ」の6Pというモデルを開発していました。

現行のPixcelの特徴的な横長の背面カメラデザインは、どこかあの当時の6Pの斬新な横長カメラデザインを彷彿とさせます。

私は日本国内のメディアで報道されていることしか知り得ず、それを信じるしかない一般人です。

民間企業とはいえ共産国家にある企業に、実際のところどれだけ中国政府の息がかかっているのか、また、米中の通信インフラ覇権争いの影に何があるかについて、どれだけ考えを巡らせたところで、それは想像の域を出ません。

ですからHUAWEIのスパイ活動云々に関しての議論に加わるつもりはありません。

ただ、HUAWEIがかつて、そして今も魅力的なデバイスを創造し続けていることは、紛れもない事実です。

長いようで短い、そして賢くも愚かな人類の歴史の中で、革新的な技術の政治(主に軍事)利用というきな臭い話題がしばしば取り沙汰されますが、情報デバイスは特に、使う側のモラルが問われる道具のひとつです。

技術の進歩に、人類の進化が追いつき追い越すことを切に願います。

いつかまた、HUAWEIが心踊るデバイスを世界に向けて放つ日が来ることを期待しています。

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